2026年3月27日 | デメリット
マイカーリースバックは「車を売却しても乗り続けられる」便利なサービスですが、メリットだけではありません。利用を検討しているなら、デメリットもしっかり理解した上で判断することが大切です。この記事では、マイカーリースバックのデメリット7選と、その回避方法、メリットとの比較まで詳しく解説します。
マイカーリースバックとは、所有している車をリースバック会社に売却し、まとまった現金を受け取った上で、同じ車にリース契約として乗り続けられるサービスです。不動産のリースバックと同じ仕組みを車に応用したもので、近年注目を集めています。
基本的な仕組みについては「車リースバックとは?」の記事で詳しく解説していますので、そちらも合わせてご覧ください。ここでは、デメリットに焦点を当てて解説していきます。
マイカーリースバックを利用すると、車の所有権はリースバック会社に移転します。これが最も大きなデメリットと言えるでしょう。
所有権がなくなることで、以下のことができなくなります。
ただし、日常的な使用(通勤・買い物・送迎など)には一切制限がありません。見た目も使い勝手もこれまで通りで、ナンバープレートも変わりません。
車を売却してまとまった現金を受け取る代わりに、毎月のリース料を支払い続ける必要があります。リース料は車の査定額やリース期間によって異なりますが、月額1万〜5万円程度が一般的です。
リース期間が長くなるほど、リース料の総額が買取額を上回る可能性が高まります。たとえば、車を100万円で売却し、月額3万円のリース料を3年間支払うと、総額108万円となり、受け取った金額を超えてしまいます。
短期間の利用であればコストを抑えられますが、長期間になるほどトータルコストが膨らむ点は理解しておきましょう。
リース契約では、年間の走行距離に上限が設定されることがあります。一般的な上限は年1万〜1.5万kmで、超過した場合は1kmあたり数円〜十数円の追加料金が発生します。
日本人の平均年間走行距離は約6,000〜8,000kmのため、多くの方にとっては問題ない水準です。しかし、長距離通勤や営業で車を多用する方にとっては、走行距離制限が大きなストレスになる可能性があります。
リース契約は期間を定めた契約のため、原則として途中解約はできません。やむを得ず解約する場合は、残りのリース期間に応じた解約金(違約金)が発生します。
解約金の目安はリース残期間のリース料の数ヶ月分です。たとえば、月額3万円のリース契約で残り12ヶ月の場合、数万円〜数十万円の解約金がかかることがあります。
転勤や入院など、やむを得ない事情がある場合は柔軟に対応してもらえることもあるため、まずはリースバック会社に相談することが大切です。
車リースバックは車の査定額をベースにした取引のため、車の市場価値が低すぎる場合は利用できないことがあります。
一般的に、以下のような車は査定額が低くなりやすく、リースバックの対象外になる可能性があります。
ただし、ランドクルーザーやジムニーなどリセールバリューが高い車種は、年式が古くても対象になるケースがあります。まずは査定を受けてみましょう。
車リースバックは比較的新しいサービスのため、業者によってサービスの質や条件に大きな差があります。悪質な業者に当たると、以下のようなトラブルが発生する可能性があります。
信頼できる業者を選ぶために、複数社から見積もりを取り、契約条件をしっかり比較することが重要です。
車リースバックは、急な資金需要への対応手段としては便利ですが、長期的に見ると総コストが割高になる可能性があります。
たとえば、車を150万円で売却し、月額4万円で3年間リースした場合の総支払額は144万円。さらに、リース終了後に車を買い戻す場合は追加費用がかかります。
一方で、「車を売却せずにカードローンで150万円を借りた場合」と比較すると、カードローンの金利(年15〜18%)によっては、リースバックのほうが安くなるケースもあります。自分の状況に合わせてシミュレーションすることが大切です。
上記のデメリットは、事前の対策で軽減・回避できるものも多くあります。
最も重要な対策が、2〜3社に査定を依頼して比較することです。査定額、リース料、契約条件は業者によって大きく異なります。1社だけで決めると、不利な条件で契約してしまうリスクがあります。
契約前に以下の項目を必ず確認しましょう。
リースバックは1〜2年の短期利用が最もコストパフォーマンスが良いと言えます。一時的な資金需要をしのいだら、できるだけ早く買い戻すか、リース契約を終了させることで、トータルコストを抑えられます。
リース料の総額、買い戻し費用、他の資金調達手段(カードローン等)との比較を、契約前に必ずシミュレーションしましょう。目先の現金だけでなく、中長期的なコストを把握することが大切です。
デメリットを理解した上で、マイカーリースバックのメリットも改めて確認しておきましょう。
車の査定額に応じて、数十万円〜数百万円の現金を一括で受け取れます。最短即日で入金される会社もあり、急な資金需要にも対応可能です。
売却後もリース契約により同じ車を使い続けられます。通勤、買い物、送迎など生活スタイルは一切変わりません。周囲にも気づかれません。
車リースバックは借入ではないため、信用情報機関(CIC、JICC等)に記録が残りません。将来の住宅ローンや他のローン審査にも影響しません。
銀行ローンのような厳しい審査はなく、車の価値を中心に判断されます。パートやアルバイト、年金受給者の方でも利用可能です。詳しくは「車リースバックの審査基準」をご覧ください。
LINEやWebで申し込みが完結し、来店不要で契約できる会社もあります。書類のやり取りも最小限で済みます。
マイカーリースバックを利用すべきかどうか、以下の判断基準を参考にしてください。
✅ リースバックが向いている人
・急な資金需要があり、車も手放せない
・信用情報に傷をつけたくない(住宅ローン審査を控えている等)
・1〜2年の短期利用を想定している
・カードローンや消費者金融は利用したくない
・車の価値が高い(年式5年以内、人気車種)
❌ リースバックが向いていない人
・車をほとんど使っていない(通常の売却が有利)
・車の価値が低い(10年落ち・過走行など)
・長期間(3年以上)の利用を想定している
・走行距離が非常に多い(年2万km以上)
・所有権に強いこだわりがある
大切なのは、デメリットを理解した上で、自分の状況に合っているかを判断することです。メリットとデメリットを天秤にかけ、現在の資金状況やライフスタイルに照らし合わせて検討しましょう。
マイカーリースバックには、所有権の喪失、リース料の負担、走行距離制限、途中解約の難しさ、車価値による制限、業者選びのリスク、トータルコストの問題という7つの主要なデメリットがあります。
しかし、これらのデメリットは複数社比較、契約書の確認、短期利用の計画といった対策で軽減できます。そして、「まとまった現金が手に入る」「車に乗り続けられる」「信用情報に影響しない」というメリットは、他の資金調達手段にはない独自の強みです。
デメリットを正しく理解した上で利用すれば、マイカーリースバックは急な資金需要に対応する心強い選択肢となるでしょう。
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